このテーマについては、みんないろいろ書いてるし、ある意味永遠のテーマなので、改めて今の気持ちで書きます。
私が曲を作るようになったきっかけは中島みゆきさんです。
後から知った事ですが、みゆきさんは歌詞とメロディーと「同時進行」で作る方だそうです。
シンガーソングライターには、この方法の方が多いと思います。
私は、自分の曲を作るときは、先にタイトルなりテーマを決めて、
一行でも歌詞をを作って
出来たらサビの頭の歌詞を作って
それを口ずさみながらメロディーを作ります。
始めに、人の耳に残る部分を作ってしまうのです。
お陰様で最近は作詞家の方と組んで作ることも増えてきて、
メロディーを先に作る事も求められます。
作詞家さんにとっては
「メロディーが歌詞を呼んでくる」と言うのですが、
作曲家にとっては
「歌詞がメロディーを呼んでくる」ので、
メロディーだけ仕上げるのは毎回のたうち回る位の産みの苦しみです。
お互いに対等な関係性だと、ある程度形が出来てから
「ここのメロディーはもっと明るくしてほしい」
「ここの歌詞は3文字でなく4文字で一括りにしたい」
等と、
シンガーソングライターの脳内みたいなやり取りが行われます。
この最後の微調整が、とても大事だったりします。
耳に残る部分
脳内で自動再生される部分
涙が出る部分
は、そんな細部のこだわりから作られるのです。