メロディーが先か、歌詞が先か。

このテーマについては、みんないろいろ書いてるし、ある意味永遠のテーマなので、改めて今の気持ちで書きます。

私が曲を作るようになったきっかけは中島みゆきさんです。

後から知った事ですが、みゆきさんは歌詞とメロディーと「同時進行」で作る方だそうです。

シンガーソングライターには、この方法の方が多いと思います。

私は、自分の曲を作るときは、先にタイトルなりテーマを決めて、

一行でも歌詞をを作って

出来たらサビの頭の歌詞を作って

それを口ずさみながらメロディーを作ります。

始めに、人の耳に残る部分を作ってしまうのです。

お陰様で最近は作詞家の方と組んで作ることも増えてきて、

メロディーを先に作る事も求められます。

作詞家さんにとっては

「メロディーが歌詞を呼んでくる」と言うのですが、

作曲家にとっては

「歌詞がメロディーを呼んでくる」ので、

メロディーだけ仕上げるのは毎回のたうち回る位の産みの苦しみです。

お互いに対等な関係性だと、ある程度形が出来てから

「ここのメロディーはもっと明るくしてほしい」

「ここの歌詞は3文字でなく4文字で一括りにしたい」

等と、

シンガーソングライターの脳内みたいなやり取りが行われます。

この最後の微調整が、とても大事だったりします。

耳に残る部分

脳内で自動再生される部分

涙が出る部分

は、そんな細部のこだわりから作られるのです。

投稿者: 作曲家・歌手 芽亜利J

シンガーソングライターとして28年の活動の中で、他の歌手への楽曲提供や、映画音楽、よさこい演舞曲、企業様のPRソング、個人のアニバーサリーソングなど500曲以上の楽曲制作実績がある。2021年秋に劇場公開映画「ぬくもりの内側」挿入曲「今でも胸に」を提供。

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