曲の音域はどうして広くなったのか

芽亜利・Jです。
最近、ボーカルレッスンの生徒さんが持ってくる曲が
結構、音域が広いのでびっくりします。

私が作曲の勉強をしていた頃、
コンペとかに出す曲は大体「1オクターブ+2~3音」くらいの指定が大半だったのに、
今や普通に2オクターブとかあります。

歌う人の声域が広がったのが一番の原因だと思われますが、
その考察はこちらに書いています。
 ※最近の男性歌手の声が高い原因を推測

それに加えて、
今はカラオケが遊び・趣味のひとつとして定着して、

採点を競う、という競争要素もあり
これが、みんなハマるww

人の評価ではなく
機械が音程とかリズムとか測って採点するので
公平でしょ、という事ですね。

なので、音域広い曲を歌うと
「これ難しいよね~。。歌えるなんて凄いね!」
となるわけですね^^

最近驚いたのは、バックナンバー「アイラブユー」
2オクターブ+2あります!!

出だしは地の底のような低音
サビは天上の世界?のような高音

ここまで来ると故意に広くしてるのだと思われます。。
確かに、スケール感は出ますね!

最近、ある方(歌手さんではありません)のご依頼で
テーマソングを作ったのですが
「とても気に入ったのだけど、自分でも歌えるようにしてほしい」
とのご要望がありました。高音が出ない、とのことでした。
それでは、と音域を縮小する作業をしました。

だいたい、出だしの部分に低い音域が多様されています。
ので、そこをなるべく、低くならないように三度上とかに平行移動します。
三度上、というのはコードを変えずにできるメロディーなのです。
そして歌いやすいようにメロディーを整え

サビはほとんど弄りません。
サビは1オクターブくらいで収まってる事が多いです。

この改良で、全体が1オクターブ+5音 のところ、
なんと1オクターブに収まりました!
で、高音が楽な位置に移調すれば、歌いやすいキーになります。

歌いやすい曲というのは
結果的にみんなが歌うし、残っていくものだと思います。

いかに、スケール感を残したまま音域を狭くまとめるか。。。
まだまだ研究の余地がありますね。



「なんでこんな人好きになっちゃったんだろう」原案:Naoさん

曲はどんどん作り続けていないと出来なくなってきます。。
忙しくても、不調でも作って出し続けます!

芽亜利・J  YOUTUBEチャンネル
ライブ予定2024

投稿者: 作曲家・歌手 芽亜利J

シンガーソングライターとして28年の活動の中で、他の歌手への楽曲提供や、映画音楽、よさこい演舞曲、企業様のPRソング、個人のアニバーサリーソングなど500曲以上の楽曲制作実績がある。2021年秋に劇場公開映画「ぬくもりの内側」挿入曲「今でも胸に」を提供。

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